きれいな空気を生む 住まいづくり58

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
かかげてみました。 体感展示場「社の家」はこちら



老夫婦は二階、若夫婦は一階が良い

 まず、間取り計画ですが、これは言いかえれば環境配分計画であるため、二世代二所帯が同一敷地に住む場合は平等な配分に苦労するところです。この配分を誤れば親子関係の破綻ともなりかねない重大な問題を引き起こすことになるので注意が必要です。
 それぞれの敷地の条件によって方法は異なりますが、長屋式連棟住宅と、上下の階層に分けた住宅とがあります。長屋式は敷地が広い場合や敷地の形が隣接地の条件に適応した場合に可能となります。単に横並びにつくっても生活環境の平等な配分にはなりません。都会では長屋式住宅はなかなかできにくいのが現状です。そのために二階建てや三階建ての上下に分ける場合が多くなります。その場合、いつも迷うのは、老夫婦所帯と若夫婦所帯の位置決めです。最終的には老夫婦が一階か二階かを選択するわけですが、その前に一階に住んだ場合のメリットとデメリットを出し合って比較検討します。
 「一階を選んだ場合はどのようなメリットがありますか」とお客様に質問すると、たいてい次のような答えが返ってきます。「外出しやすい」「庭に出やすい」「火事の時に避難しやすい」「階段の昇り降りの必要がない」
 次にデメリットについて質問すると「日当たりや通風が悪い」「二階の生活音が聞こえてストレスがつもる」「若夫婦と外来者の出入りが激しくて落ち着かない」「二階の動静が気にかかる」など多くの点が指摘されます。
 こうして、老夫婦が一階に住むことのメリットとデメリットを出して検討します。たとえばメリットとしてあげられている「階段の昇り降りの必要がない」について、よく考えてみましょう。階段の昇降はお年寄りには確かにつらいものかもしれません。しかし、逆の面から考えれば足腰を使うことによって体力を保ち、ボケの防止に役立つことにもなります。年をとると、足腰や頭は意識的に使わなければ急速に衰えてしまいます。その点、階段は室内運動に適していますから、手すりを付けて安全を確保し、段差も18センチ以内にすれば、一般の階段より三段増えますが、お年寄りも苦にならずに昇り降りすることができます。
 このように、ちょっとものの見方を変えると、デメリットもメリットとして感じられるようになります。「外出しやすい」「庭に出やすい」についても同様のことがいえます。もちろん、すでに身体に障害のあるお年寄りについてはこの限りではありません。
 また、メリットの「火事の時に避難しやすい」ということについては、先に述べたように、一生のうちにあるかないかわからないことなので、このことのみにとらわれて、日常生活の快適さを失う必要はないといえます。

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