きれいな空気を生む 住まいづくり111

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
・カーテンがカビるのはなぜか?
・低気圧は体調を崩しやすいのはなぜか?

私達が生活してゆく上に
色々と自然が教えてくれることが
たくさんあります。その住まいづくりを
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収納棚(庫)を上手に利用する①

 納戸が欲しいと思っても場所がないために、
屋根裏や床下を利用して収納庫を作ることがありますが、
出し入れがしにくいために、品物を収納した最後、
日の目を見ないでお蔵入りになってしまうこともあります。
品物は利用するためにあるのですから、取り出しやすいシステムを考えるべきでしょう。
 家庭用品の大きさで最も多いのは幅30センチ以内です。
8割以上は45センチ以内で、60センチ以内がほとんどであり、
90センチあるのは寝具くらいです。
 つまり、奥行きの深い収納庫や収納棚は少なくても足りるのです。
奥行き30センチ程度の収納スペースがあれば家庭用品の50%以上は収納することができます。
45センチの奥行きがあれば80%以上のものを収納することができます。
60センチの奥行きは洋服類と一部の物を収納するのに最適です。
以上のことを理解すれば、必要な場所に必要な大きさの収納スペースを効果的に配置することができます。
とくに在来工法の場合は柱と柱の間を上手に利用すれば
壁の面からあまり出っ張らずに収納棚をつくることもできます。

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きれいな空気を生む 住まいづくり110

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納戸は本当に必要か②

 まず納戸に収納の役割以外に住環境保全の役割を持たせることです。
最近「省エネルギー」を大義名分として自然を拒絶した高気密・高断熱住宅が
推奨されていることは繰り返し述べてきました。
私は、省エネルギーは環境配分(間取り計画)によって、
自然を生かす方向で十分に考慮すべきであって、単純に高気密化を求めるべきではないと思っています。
たとえば、納戸や押入れなどを効果的に利用することによって室内の保温ができるようになります。
ですから納戸の位置は北側か西側に配慮するのがよく、
そうでなければ住宅内のデットスペースを利用することとします。
 また、納戸には太陽光線や風は物をいためるので必要ありません。
最も重要なのは湿度対策です。自然換気のために可能な限り通気穴を効果的に配慮します。
周囲(床、壁、天井)の材は分厚い木版を張ることによって、結露防止と調湿効果をもたらすことにもなります。
 納戸の形は細長く、壁面が多いと使いやすいものです。
なぜなら一般的な納戸使用の目的は古いタンスをまとめて収納することである場合が多いからです。
また天井はできるだけ高くして棚を吊れば箱類を上部に積み重ねておけて便利です。

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きれいな空気を生む 住まいづくり109

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納戸は本当に必要か

 収納のための設備は大きく分けて、いわゆる納戸と収納庫(棚)があります。
納戸は多くの人が望みますが、敷地面積が狭く、建平率(建築面積の制限)が
厳しい場合は、やむを得ず諦めてしまう場合が多くあります。
 しかし、工夫をすれば、それなりの収納スペースがとれるものです。
 私が、よく依頼主にうかがうのは、保存する品物が今後の生活にとって重要な役割をもつものなのか、
それとも捨てるのが惜しいという程度のものかということです。
一般的には「今は役には立たないが、もしやいつか必要になるかもしれない」
「なければないでもすむが、未練があって捨てられない」
「ご先祖様から伝わってきた物や親からゆずり受けた物だから愛着があって捨てられない」といったところです。つまり特別に価値のあるものものではないが、その品物に対する感情によって捨てる決断が鈍るのです。
そのために大金をかけて納戸を作りがたるのですが、
では、そうやってとっておいた思い出の品物や惜しいとと思った品物が後日に何かの役に立つかといえば、
そういうことはないことが多いように思います。
むしろ、その品物のために家族のストレスが発生する場合が多いのです。
職人の私も物のない貧しい時代を体験していますから、
物を捨てるのがもったいないという気持ちはよくわかります。
それに引きかえ、今の若い人は不要な物は惜し気もなく捨ててしまいます。
そういう人たちは、納戸よりも便利な収納庫を求めるようになってきています。

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きれいな空気を生む 住まいづくり108

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あふれる物が生活環境を悪くする

 人間の持つ欲望の一つに物を所有したい、物を集めたいという物欲があります。
現代人は必要以上に物にこだわり、保存することに満足を求めているようにも見えます。
暖衣飽食の時代となって、各家庭に物があふれ、
そのために生活環境を悪くして心身にストレスを与えているのではないでしょうか。
 私が住宅のプランニングの際に依頼主の要求で戸惑うことの1つに、
家財道具を置く場所のために大切な窓の位置を犠牲にしたがることがあります。
住環境にとって窓の位置は生命です。その大切な窓の位置を書棚、タンス、
サイドボード、飾り戸棚、食器棚、ピアノ等でふさごうというのです。
それは家族の心身の健康に大きなマイナスになるにもかかわらず、
人間よりも物を優先にしたがる発想に閉口します。
 人々の単純な物欲やプライドが家庭の中に多くの無駄をつくっています。
しかし、考えてみれば、その無駄が日本の経済成長に一役かったのでしょう。
 人間の物欲はこのように「足りる」ということをしりません。
そのために、収納のための設備が必要になってくるのです。

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きれいな空気を生む 住まいづくり107

・メダカの水はなぜ腐るのか?
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メリットとデメリットの検討をしっかりする

 とくに注意すべきことはメリットばかりに目を奪われずデメリットをも考慮することです。
たとえば「今現在は有効であっても3年後、5年後はどうであるか」
「便利は良いが人間や環境への悪影響がないか」「もっといろいろな条件を検討せずに大丈夫か」
など冷静に考えて止めるべきです。
 住宅設備メーカーは次々と新製品を発売して企業の利益を追求します。
そうの都度、便利さとファッション性で消費者の購入意欲をそそります。
 しかし、古くなれば飽きがくるし、特別な利用効果もなく、後悔することになります。
また便利さに慣れて満足も感謝もなくなりがちです。私はそのことが最も心配するところです。
人間は贅沢やラクな生活に慣れた時から、不幸になる原因をつくり始めるのです。
便利な生活システムの虜になるからです。
過剰な設備で便利すぎると、身体も心も退化し気力を失って怠惰癖がつきやすくなります。
 主婦ばかりがそうなるのではありません。男性も女性も子どもも家庭の枠から逃れられない以上、
設備過剰の影響を受けます。健全な家庭があっての幸福な人生です。
そのためには、心も身体も気力も退化するような住宅環境や設備はほどほどにすべきではないでしょうか。

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きれいな空気を生む 住まいづくり106

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過剰な設備は維持・管理の経済負担が大きい

 最近の顧客の要求は、建物への要求よりも住宅の設備機能への要求に重点が置かれるようになってきました。
科学技術は人間の力を不要とする機械文化を家庭の隅々にまで浸透させています。
住宅設備メーカーは競って新商品を開発していますが、
果てしなく便利な設備を家庭に導入するのは良いこととは思えません。
こんな疑問を持つのは職人の意固地のせいかもしれませんが、
設備は日進月歩で、1年たてばモデル替えし、3年たてば新性能のものが出、
5年もたてば部品もなく故障があっても直すことができなくなるほどの現実があるのです。
 今の機械はコンピューター化され、人間の能力以上の機能を持ちますから、
ふだんは便利そのものですが、もし故障すれば途端に不自由を感じることになります。
性能がよいために修理が難しく、部品交換ともなれば、維持費が生活費を圧迫するようになります。
住宅におけるメンテナンスは建築物そのものよりも設備にかかるものです。
とくに、建物に組み込まれた設備は合理的に思えますが、
修理したり交換したりする場合には費用が高くつきます。
大げさな設備は後日にまで経済負担が続くのです。
 過度な設備は経済面だけでなく、いろいろな弊害が生じ、
それが家庭の不幸のもととなることもあります。
 ただ便利さだけを求めて、衝動的な感覚で大金を設備に投資しても幸福な家庭の条件づくりにはなりません。
家族の心身が健康で、安心して長生きするためには「足りる」ことを前提とした住宅設備が理想的です。
よく考えて、贅沢を省いた設備は経済的で便利が良く、
維持や管理も簡単で、後々までも得をすることになります。

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きれいな空気を生む 住まいづくり105

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経済的でストレスのない浴室

 浴槽は足を伸ばしてゆったりくつろげるような大きいものを選択すべきです。
大きめの浴槽は湯があふれず、湯量が多いことでより保温がよく、意外と経済的です。
しかし浴室の広さは広いほうが良いということはありません。
あまり広いと、夏はいいですが、冬が寒くて困ります。
いくら浴槽が大きくても温泉のようなわけにはいきません。
 浴室の換気は強制換気が一般化していますが、可能な限り自然換気の方がよいでしょう。
機械による換気は効率は良いのですが、忘れる場合もあるからです。
また、浴室は狭く、高気密化しているので、酸欠状態になりやすく、
不幸な事故が起きることもあります。その防止のためにも自然通気は不可欠です。
 一方、換気口や入口扉等の取付部分の施工が悪いと湿気漏れによって
壁の内部が腐食することがあるので注意が必要です。
最近の浴室はユニット化され、防水に関しては完璧のように見えますが、案外そうでもないのです。
 最近の住宅の給湯システムは集中ボイラーが多く、パイプで各所に給湯するようになっています。
光熱費は家庭経済に影響しますから、ヒートロスを少なくし、
エネルギーの節減をはかる工夫が必要です。
浴室は炊事場近くにしてロスをなくし、水場もまとめて管理しやすくします。
 浴室の掃除や管理は誰がやるにしてもストレスの原因になりやすいものです。
掃除や管理がスムーズにできる位置と形態をよく考え、内装の使用材料は慎重に選ぶようにしましょう。

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きれいな空気を生む 住まいづくり104

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浴室には夢もあるが危険もある

 前項の便所と違って、新築計画に当たり、誰でも関心をもつのが洗面・浴室です。
浴室に夢と期待をもつのは、浴室が我が家を実感する安らぎの場所だからかもしれません。
間取り計画が完了すると、仕様(品質、使用部品、資材など)を決める
「色決め」という業務がありますが、
浴室の内装、浴槽や設備の種類を決めるのも時間がかけられています。
機能や形態、色などには、みな強い関心をもち、かつ迷うのです。
 よく温泉旅館をイメージして浴室に嗜好をこらす人もいますが、
長期の管理や手入れが難しく、不経済で実用的ではないように思います。
 初めはよくても飽きる場合が多いので刹那的な発想は禁物です。
日常の家庭生活で維持管理を誰がするか、その費用はどうするかを事前に検討すべきです。
とかく思いつきによる発想は良い結果が出ません。
 浴室は心身のくつろぎの場であり、家庭生活のなかで生きる喜びを味わうのが入浴のひとときです。
しかし、同時に危険をはらむ場所であるということをも
覚えておかなければなりません。
老後の生活を予測して、安全対策を講じておくことも必要です。
 最近は、湯加減もセンサーで調節でき、浴槽も豪華なデザインや材質のものが増え、
入浴の楽しさを増していますが、ほとんどが無機質材ですから
素肌で無防備であるための危険が潜んでいます。
高齢者や身障者への配慮を欠かないようにしたいものです。

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きれいな空気を生む 住まいづくり103

・メダカの水はなぜ腐るのか?
・植物はなぜ朝日を必要とするのか?
・植物は根に影響を受けるのはなぜか?
・花ビンの花はなぜすぐにダメになるのか?
・食べ物はなぜ腐るのか?
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快適な便所にするための工夫

 便所には温度や湿度を快適に保ち、排泄の喜びを得られるような仕組みも必要です。
さらに、高齢者や病弱者には安全性をもたせ、介護の必要な身障者には
便利さを仕組む必要があります。
 便器は最近の傾向として洋便器が一般的です。
潔癖症の人や和便器になじんだ人は和便器を求めますが、
いったん洋便器を使用するとすぐに馴れることが多いようです。
高齢者や身障者には楽な姿勢での排泄が大切な条件です。
 また狭い空間への出入口は入る時より出る時のことをよく考えなければなりません。
ドアの場合は外開きにして、万一倒れた時に備えます。
引戸の場合は取手の位置をよく考えることが必要です。
よく見かけますが、脱いだスリッパが出入りの時、ドアにぶつかってしまう便所があります。
ドアの回転とスリッパの位置との関係を考えましょう。
それを無視すると、思った以上の不便や不都合を感じることになります。
 時々訪れるお客様に言い訳なく自慢のできる便所は、決して贅沢というものはありません。
家族にとってもストレス解消ができる場所でもあります。
便所の位置や広さなど環境と機能を軽視すべきではありません。

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きれいな空気を生む 住まいづくり102

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便所の位置と広さには注意が必要

 便所の位置は玄関近くでよい方向を選ぶとよいでしょう。
廊下の奥は避け、外来客でも家族でも、気軽に利用できる場所にします。
最近の住宅は便所の不衛生感はなくなりました。どこでも水洗式トイレになったことと、
便所の臭気は強制換気によって排泄するために、衛生面の条件による位置選定は自由になりました。
しかし、水洗の音と汚水管を通る水の音が耳障りになることがあるので、
寝室や居室からは離れた位置がよいのです。
とくに2階の便所の位置は1階の寝室や客間から離して不快な音を避けるべきでしょう。
また、広さについては、広すぎず狭すぎずの適度な広さが快適です。
奥行1.5メートル、幅1.2メートルの長方形が理想とされています。

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